こんなことになるなんて、運が悪い〜!
うちには二人、息子がいる。
一人は大学4年生。そしてもう一人は、小学4年生。二人とも亥年生まれである。
このうち、大学4年生の長男が、この春無事卒業が決まった。
2月26日に運転免許の関係で、ふるさと釧路に帰省していた。
普通の母としては、この時とばかりに精を出して、一人暮らしをしている息子のために料理の腕を振るうのだろう。しかし我が家の母は料理がからきしダメで有名なのだ。今回の帰省でも、夕食を作っているのはもっぱら男性陣である。
なので、母は申し訳なさそうに、長男が帰ってきている間は外食へと連れ出す。そう、罪滅ぼしかのように。笑
そんな風に過ごしていたが、長男、28日には札幌に帰る予定だった。
そこにやってきたのが、爆弾低気圧。バスが止まり、汽車が止まり、飛行機が止まる。
北海道といっても、釧路〜札幌間は300kmくらい(およそ東京〜名古屋間)あるから、簡単に移動できない距離。
「しょうがない、もう1日いるか〜」なんてのんびり構えていたけれど、ところがどっこい、この延泊はさらに続く。バスや汽車を予約、運休連絡、別便を予約、それが運休連絡。バス会社、JRに何度もアクセスしてイライラしてた。
おもむろに次男坊が、
「にいちゃん、運悪いね〜」
なんて言うもんだから、「そんなこと言ったら、余計イライラするだろ!」と心の中でハラハラしてたっけ。
延泊も3日目になって、さらにバス会社から運休の連絡。あ〜今日もダメなのか〜って雰囲気だったが、幸い飛行機が飛ぶことが分かった!しかも当日割引でバス料金並みの低価格!予約ができなかったんで、空港に直接行ってようやく搭乗できた。
それは運が悪いのか?
そんな出来事を夜、友人にラインで話していたら、
「それは息子さん、家でゆっくりできてラッキーだったね」
と言われた。
そうなんだよ、荒天で戻れないと思えば残念だけど、家でゆっくりできたと思えばいい時間だったに違いない。実際、「運悪いね」と言っていた次男坊はこの2日、大好きなお兄ちゃんと一緒に過ごせてご機嫌だった。
何か予定外のことが起きて、それが「運悪い〜」って思うのは自然なことだけど、実はそれが幸運につながっていたりする。彼氏に振られて絶望していたら、すぐにもっといい人が現れたり、リストラされたら次の仕事がすぐに見つかったり。人生万事塞翁が馬、何がいいのか悪いのかはその次に何が起きるかで全く評価が変わってくるよね。
だから、目の前のことに一喜一憂する必要は全くない。ましてや天気など自分の力じゃどうにもできないことを恨んだって始まらない。要は、それを「よかった」と少し物事の捉え方を変えてみればいいんだな。
天気が悪くて外出できなければ、家の片付けができると思えばいいし、仕事に干されたら、体を休めて次の仕事まで英気を養う時間をもらったと思えばいい。ちょっと捉え方を変えると、心が軽くなると思う。
そんなことを、外食しすぎて軽くなったお財布を見ながら思う。さて、このことはどんなしあわせにつながっているのかな〜笑
この記事の投稿者
篠木麻希
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